中小同人イベントには冬の時代か

試しに今週開催のイベントを調べてみると、やはり開催が厳しいイベントの数の方が圧倒的。その大半は個人主催などの中小オンリーイベントが目に留まる。

コスチュームカフェで約700サークルの参加があるが、これと比較するものとしてキャラコミを取り上げてみると、募集の120サークルに対して開催間近で半分も達成していない(主催側も諦めたのか既に募集は締め切っているが・・・)といったように、イベントの知名度や経験の差はあるとしても、現状の同人界では新参者(新規イベント)に対してはやはり鎖国的(閉鎖的)な流れは避けられない。

本来なら参加してイベントを創り上げていく事こそがイベントそのものの発展や存続に繋がるんだろうが、その最初の段階で躓くイベントの方が多いのが事実。現に、イベントを企画したが開催前に「開催中止になりました」という事も少なくは無い。こういった傾向は特に関西方面での同人イベントに多く見られる。

元々関西の同人イベントはやおい(語源はヤマ無し・オチ無し・意味無しの略?、簡単に言うなら男同士が絡み合う話)系のものが多かった(コミックシティが代表例)のもあってか、男性向けに限らずオールジャンルの即売会が開催される事は少なかった。実際、この数年の間にもいくつかの中小同人イベントが生まれ、そして開催終了を宣言して消えていった。しかし、あえてそこに生まれ、そして少しづつではあるが関西のイベントの一つとして根付こうとしているのが「ComicCommunication」である。おそらく、今後関西のオールジャンルのイベントの一つとして確実に定着していくはず。むしろして欲しいと願う。

同人イベント(即売会)は「新人さんデビューの場」であり「作家さんと参加者との交流の場」でもあって欲しいと願うのは贅沢な話なんだろうか。もしかしたら大作家になる可能性が眠っているのかもしれないのだから。