je-pu-pu サムネイル騒動

色々意見が出ている中、自分なりの見解って事で。


システム自体は別に珍しいものでもないなと。Googleのイメージ検索の検索結果と大差無い・・・というか、検索システムとして見るなら正直機能不足だろう。肝心の「検索」機能が存在しないんだし。単にロボットが画像データを集めてきてサムネイル化しただけっぽいし。


問題になっていたのは「無断で作成者の許可無く画像を登録された事」や「著作権が勝手にje-pu-pu側に移っているかのような記載になっていた事」なんだろうが、4月16日現在には流石に不味いと思ったのか「画像の著作権はそれぞれの著作者に帰属します。」と書き換えられているようだ。これによって、検索機能の無いぐぐるのイメージ検索とほぼ同様になったと考えていいだろう。ただし、所詮は文章なので法的な拘束力は何も無い。


ただ、書き換えたからといってオールクリアには程遠い。まず問題になるのはロボットが巡回するサイトが登録申請だけなら第3者でも可能だという点。最終的には「je-pu-pu サムネイルへの掲載許可をお願いするメールを送信する」とあるが、いきなり送られてきたら誰だって気味悪くなるのが普通の感覚。


そして一番ネックになるのが「画像へ直接リンクを張っている点」だろう。これは真っ当な神経の持ち主なら絶対にこのような失態は起こさないだろうが、所詮はロボットのやる事。直接画像が呼び出される事により、その画像の持ち主(作成者)が規約違反に該当してしまい、ウェブページの閉鎖に追い込まれる可能性も出てしまう(一部では本当に閉鎖に追い込まれた人もいた?)。これはサイトを管理する全ての人に対して死活問題になるのではないか?


他にもサムネイルの分類で成人向けもあるが、安易に見れてしまうというのもおまぬけである。あのライブドアですら、成人向けジャンルのページは表舞台から隠した(ゲートを通過しないと見れない等)ってのに。まとめ@wikiを見る限りは「成人向けコンテンツの禁止されているサーバーなのに載せている」っていうのは規約違反じゃねえのん?


ただ、絵などを公開する自分らもネットにアップした段階でこういう事(ロボット検索に拾われる)事くらいは認識しておかなければいけないんだろうが。もしそれがダメというならGoogleのイメージ検索は廃止に追い込まれるんじゃないか。この騒動の結末は画像作成者のネット公開後の意識の甘さも露呈してしまう事になったと言える気もしてならない。Googleや同様の検索システムが今後も出てくれば同様の騒動が起きる可能性は高い。


既に拾われてしまった物は諦めるとして(削除依頼は受け付けてはもらえない様子)、今後拾われたくない人はrobots.txtなり.htaccessなりで拒否設定を行う事をまず実行すべき。それもせずに文句だけ言うのは考えが甘い


(参考)je-pu-pu サムネイルのロボットを拒否する方法
http://je-pu-pu.jp/thumbnail/help.php *ページ中段辺りに記載されている